WindowsやPS3などのTVに接続できる各メディアプレーヤーのメリット・デメリット。
液晶・プラズマTVでHDDに保存してある動画や音楽を聞きたい!という目的でかれこれ5年くらいアホみたいに色々な環境を試してきました。興味がある人のために、TVに接続できる各メディアプレーヤーのメリット・デメリットを紹介しています。
今まで試してきた主なメディアプレーヤー。
LINUX系や古いメディアプレーヤー、PCアプリケーションなど細かいものを含めればもっとたくさんありますが、常用できたのは以下の製品のみです。
・Windows
・Mac
・SONY PlayStation 3
・PopcornHour C-200
1万円台の低価格製品だとろくなものがありません。操作性が悪すぎるだとか、起動が遅すぎるとか、外付けHDDを認識するまで数分かかるとか、フルハイビジョン動画が再生できないとか何かしら重大な欠点があります。とは言え、上に挙げた製品も完璧ではなく一長一短あります。
【おすすめ度★★★★★】Windowsはコストパフォーマンスが最高。ただしそれなりの知識が必要。
初期費用2万円台〜。PCを自作するのか組み上がったものを買うのかで価格が大分違いますし、メディアプレーヤー化するためのセットアップも大変です(HDMI必須)。PC関係に詳しい人には一番おすすめしたい選択肢ですが、詳しくない人にはPS3などをおすすめします。
Windowsをメディアプレーヤーとして使っていた頃は、XBMC、VLC、iTunes、Growlなどをメインに使っていました。
メディアプレーヤーとして使う場合はリモコンが必要になってくると思います。WindowsではPS3リモコンやWiiのコントローラー、Windowsメディアセンター用のリモコンなどが使えるので、キーアサインさえしっかりすれば快適に使えます。
・やろうと思えばデジタル放送を視聴・録画できる。
・どんな動画共有サイトも視聴できる。
・どんな動画・音楽・画像フォーマットも再生できる。
・動画を見ている最中に画面上にメールやTwitter通知を出せる。
・ファイルサーバーになる。
・ゲーム機としても使える。
・アプリケーションを使えばAirPlay出力先に指定できる。
・Windows8アプリの将来性。
・知識さえあれば何でもできる。
・PCに関する知識が相当必要。
・「静音PC」を組む知識が無いと、FANのうるささに悩むことになる。
・メディアプレーヤー化の為の設定・メンテナンスが必要。
【関連記事】AirPlay対応でAppleTV要らず!DVDISOやAVIファイルなどを再生できるXBMCで行った方がいい設定。|MacWin Ver.0.7
【おすすめ度★★★★】Mac miniは静音性に優れているがデメリットが大きい。
初期費用約52,800円〜。Macをメディアプレーヤー化するなら、Mac miniの一番安いものでスペック的には十分です。ただし拡張性が無いので、使い方によってはHDD容量やハードの面で難が出てくる可能性があります。
現在Mac miniをメディアプレーヤーとして使っていて、XBMC、MPlayerX、iTunes、Growl、Remote Buddyなどを利用しています。リモコンはApple RemoteやPS3リモコン、Wiiリモコンなどが使えます。
・静音。
・テレビサイドにおけるコンパクトさ。
・どんな動画共有サイトも視聴できる。
・どんな動画・音楽・画像フォーマットも再生できる。
・動画を見ている最中に画面上にメールやTwitter通知を出せる。
・ファイルサーバーになる。
・アプリケーションを使えばAirPlay出力先に指定できる。
・高い。
・拡張性が無い。
・メディアプレーヤー化の為の設定・メンテナンスが必要。
・DVD・Blu-rayを再生するには外付けドライブや有料アプリを追加する必要あり。
・DTCP-IPの壁。
【関連記事】AirPlay対応でAppleTV要らず!DVDISOやAVIファイルなどを再生できるXBMCで行った方がいい設定。|MacWin Ver.0.7
【関連記事】Macメディアプレーヤー化に最も重要なアプリ「Remote Buddy」。PS3 BDリモコンやWiiリモコンをMacに登録でき、専用ランチャーでアプリを切り替えられます。|MacWin Ver.0.7(Remote Buddyを使わなくてもApple Remote + BetterTouchTool + LaunchPadなどの組み合わせでもOK。)
【おすすめ度★★★】SONY PlayStation 3。
初期費用約2万3000円〜。PS3をゲーム機としてではなく、メディアプレーヤーとして使っている人は多いと思います。あまりにもベタすぎるので説明は省略。PS3でSAMBAが使えたら最強なのに…。
・初期セットアップの必要がほとんどなく、誰でも使える。
・torne、nasneでデジタル放送を視聴・録画できる。
・DLNA経由でWindowsやMac、サーバー、DVD・Blu-rayレコーダーの動画が見れる。
・Blu-rayディスクを再生できる。
・外付けHDDを接続できる。
・内蔵HDDにメディアファイルを保存できる。
・動画の対応フォーマットもまあまあ。
・ブラウザも付いている。
・Hulu専用アプリケーションがある(ただしバグは多い)。
・PCからのファイル移動がメディアを経由しなくてはいけないので面倒臭い。
・再生できないファイルフォーマットも多い。
・iTunesライブラリとの連携ができない(当たり前w)
・画面共有もできない(当たり前w)
・サーバーから動画を再生できるが、DLNA経由なのでいらない動画の削除リクエストができない。
・ファイルの管理に向いていない。
【機種情報】PlayStation®3 ゲーム機本体 | プレイステーション® オフィシャルサイト
【おすすめ度★★】メディアプレーヤーとして販売されている製品。
初期費用はピンキリ。Xtreamerなどの、動画や音楽を再生することに特化したメディアプレーヤーは操作がしやすいのですが、まあ色々と問題があります。悪くはないのですが、それ買うなら「Windows買ったほうが」的な感じ。
・操作がしやすい。
・初期セットアップが割りと簡単(サーバーの追加くらい)。
・ものにもよるが、PS3よりは再生できる動画フォーマットが多い。
・ファイルサーバーになる(ものもある)。
・YouTubeを再生できる!という商品説明があっても実は「日本語検索ができない」といったことの方が多い。
・音楽や写真などの管理や操作が難しく、動画プレーヤーぐらいにしか使えないものが多い。
・まともに使える(レスポンスの良さや安定性)メディアプレーヤーは高い。
・ファームウェアによってかなり安定性が左右されるので、管理も大変。
・問題が起きた場合、ググっても情報量が少なくて解決できない場合がある。
【機種情報】Xtreamer.Net – Home
【機種情報】エンティス製品サイト|ネットワークメディアプレイヤーキット
【おすすめ度-★★★】おまけの、メディアプレーヤーとしてのApple TV。
初期費用約8,800円〜。Apple TVはAirPlay出力先になるのはいいのですが、基本的にはそれだけって感じです。iTunesライブラリにいちいち動画を登録しなくてはならないのは面倒ですし、YouTubeは検索が不便すぎます(次回アップデートでBTキーボードに対応するかもという情報あり)。メディアプレーヤーには向いていません。
・AirPlayの出力先になる。
・ホームシェアリングでLAN内のiTunesライブラリの音楽や動画を再生できる。
・環境構築が面倒くさい。例えばLAN内の動画を見るためにはiTunesライブラリに動画を登録する必要があるなど。
・トップページに日本人があまり興味ないようなサービスばかりあり、邪魔。
【機種情報】アップル – Apple TV – iTunesのHDコンテンツなどをあなたのテレビで。
まとめ
出来ることの多さと価格のバランスを考えておすすめは、上級者にはWindows、そうでなければPS3かな?と思います。Androidは微妙だしなぁ。
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